2022年6月14日 国立(雨)
なんとなくだるく、昼寝を少ししてから出かける。
赤い傘の色に染まった、安定しない鼻の像と一緒に、国立の住宅街を歩いた。
2022年6月13日 自宅付近(晴れ)
散歩がてら少し遠くの喫茶店に行こうと住宅街を歩いていたら、角のところで、開けた小学校の校庭が目に入った。上が白、下が紺の体操着。体操着の独特の生地の厚み。よく晴れていて、まだ真夏ではないのに日差しが強い。砂埃と子供の高い声が風に乗る。子供は数人しかいなかったのに、それは完全に運動会の日の光景だった。運動は得意でなかったのに短距離だけはなぜか速くて、毎年リレーの選手をしていた私にとっては、緊張と周囲とは少し違う高揚が入り混じる日。
2022年6月12日 虎ノ門ヒルズ(晴れ)
東京で一番高いというビルの上で、大学時代の友人たちとアフタヌーンティーをした。51階まで上がるエレベーターの中で耳が二度ツーンとする。普段の生活からすると、まさに宿敵のような場所。日比谷の街が下に見えて、遠くに武道館が見えた。ということは、皇居も見下ろしていたのではないかと今さら気づく。カクテルを1杯、お茶を5杯も飲んで、お腹はたぷたぷ。
帰り際に南側の窓から街を見るが、こちらは新しい高層ビルが乱立していて、何が何だかわからない。
ビルの足元まで降りて、芝生の前の椅子に座って、風に吹かれながら、さらに2時間おしゃべり。虎ノ門駅まで続く地下道は、あまりにも長く、まっすぐで、SF映画のようだった。
2022年6月11日 恵比寿(曇りのち雨)
あるワークショップに参加して、いろいろな人と話をする。初対面の印象と話し始めてから感じる印象のギャップや、それぞれの人の話のリズム、反応の仕方からこれだけ多くの情報が入ってくるのかと、新鮮に感じる。
ワークショップを終えて、そのままふらふらと渋谷まで歩き、まっすぐ家に帰る。
疲れていたのか、かなり早い時間に寝てしまった。
2022年6月8日 渋谷(曇り)
文化村通りを歩いている時に、東急百貨店本店の向いに立っているビッグイッシューのおじさんは元映写技師で最新号の人生相談コーナーにちょうど出ている、という話をTwitterでたまたま見たのを思い出す。いるかな、いたら買ってみようかなと思って、少しカーブになっている道の先に姿を発見する。最新号をください、おじさんが載ってるってTwitterで見ました、と話しかけて、少し立ち話をして、お別れをする。いいおじさんだった。
ひさしぶりのジュンク堂で、中身を確認したかった雑誌をいくつかパラパラ立ち読みして、脳科学、進化論、生物、植物、心理学、哲学と棚をまわり、結局2時間くらい居た。図書館で借りる本リストが無限に増えていく。エトセトラの最新号だけ購入。
太極拳の道場へ向かうが、駅前の歩道橋がかけ替わってから、駅を越えて新南口方面に出る場合のルートの正解がわからなくなって、歩きながら、ずっと頭の中で三次元のシュミレーションをしていた。東口の渋谷ストリームにつながる歩道橋を今まではなんとなく使っていたけれど、フクラスのエスカレーターをのぼって西口の歩道橋で246を越えるバージョンもあるなと試してみたら、結構良さそう。明治通りの手前、ビルの隙間の暗い道に入ると、まだ工事中の現場が現れる。細い道を歩き、ガードレールをひょいと乗り越えて、道場へたどり着いた。