東京日記

日々の記録

2022年5月30日 三軒茶屋(晴れ)

昨日書いた通りに、朝方一度起き、エアコンをつけ、二度寝をして、起きた。

今日中に返さなくてはいけない本があるので、近所のカフェでそれを読み切って、図書館のポストにそれともう一冊をするすると注ぎ込み、また別の図書館まで歩く。

途中で追い越したおじいさん二人のうち一人が、今〇〇駅の方向へ歩いているんだよ、と話しているが、いや、じいさん、それは逆方向なんだ、と頭の中で突っ込む。こういう時、進んでいる方向が実際間違っている場合もあるが、案外、方向は正しくて、口にしている地名のほうが間違っている場合もある。そして、どちらも間違っているパターンもある。

6冊返却して軽々としたカバンに、だいぶ気持ちもすっきりするが、家にまだ読み終えていない本が何冊もある。無職のはずなのに、締め切りの代わりに返却日に追われて、毎日なんだか忙しい。いい加減こんな生活はやめて、優雅に本を読みたい。結局、本を読みたい。

髪を切るために電車に乗って三茶へ。新しく出来た本屋に寄って、カバンにまた2冊本が舞い戻る。古井由吉のエッセイと、松本竣介の絵がついた尾形亀之助の詩集。本屋の下のカフェでお茶をして、家から持ってきた本を読む。イーフー・トゥアン『個人空間の誕生』。寝れなくなるだろうなと思いながら、珈琲を飲んで、いちじくのタルトを食べる。年々、食べるのが下手になっている気がする。小さい頃はもっと上品に食べていなかったか?気のせいか。ものをうまく掴めないし、必ずポロポロと落とす。

美容院では、きのこ話と発酵話で盛り上がり、げらげら笑っていたら、髪の毛が出来上がっていた。きのこは雨を降らすことが出来るらしい。

帰宅して、鍵を開けようとカバンの中を探っても感触がない。まずいなと思って頭を上げると、鍵が鍵穴に刺さっている。これは鍵をなくすよりまずいなと思いながら、部屋に入って、現金、通帳、カードなどひと通り点検する。取り込んだ洗濯物も、机の上も、何も動いた形跡はない。問題なさそう。いや、合鍵作られてたらどうするんだ問題がある。さて、どうしよう。

今夜はなんだかそわそわするな。恋でもしてるのかしら。