東京日記

日々の記録

2022年5月24日 自宅周辺(晴れ)

今度引っ越すらしい部屋の夢を見た。古めかしいマンションで、何部屋もあって広い。奥に和室があり、襖を開けるともう一つの部屋が現れて、それは茶室になっていた。

とにかく暑くなってきた。身支度をしているだけで汗をかく。

図書館へ行って本を返却、予約していた本を受け取る。『借りの哲学』という本。いつもの喫茶店でアイスコーヒーを注文する。解説から読み始めると、面白さに頭が興奮しだす。グレーバーの『民主主義の非西洋起源について』も読みながら、「贈与」について整理する。

最近の気候のせいか、完全に狂っている自律神経に珈琲の成分が効き始めて、手が震えそう。挙動不審のまま会計を済ませ、授業終わりの大学生の流れに逆行して歩く。途中、パン屋でパンを二つ買う。ここでも手が震えそう。

細い緑道を歩く。後ろの学生の話が聞こえる。

「1000円?それは高すぎ!学食2日分じゃん」

「カレーなら3日分だよ」

「いくらだっけ?」

「350円」

区をまたいで、もうひとつの図書館でさらに本を借りる。

帰宅して、震える手でパンを頬張る。クロワッサン生地がサクサク、ぼろぼろとこぼれ落ちる。絶対にこぼさずにはいられない食べ物は、根本的に何か間違っている気がするが、でもやっぱり好き。

クロワッサンと言って思い出すのはウィーンのホテルの部屋で、疲れ切っていた旅行の最終日にホテルでクロワッサン(ドイツ語ではギプフェル)を食べたのか、クロワッサン発祥の地は実はウィーンでマリー・アントワネットが嫁いだフランスに持ち込んだというエピソードから連想してウィーンのホテルの光景が思い浮かぶのか、とにかくウィーンを思い出した。ウィーンのギプフェルは、サクサクしていなかった気もするけど。

サクサクのと言ったらやっぱりフランスで、南フランスのホテルの庭で食べた朝食、珈琲とミルクが別々のピッチャーに入っていて自分で好きな割合で注いで飲むカフェオレとクロワッサン、を思い出す。

19時になってもまだ明るい。

本の内容をまとめる作業を何時間か続け、夜中に料理を作って食べた。